昔話である。小学校の頃、”東京標準テスト”なる進学塾に通っていた。ここは日曜日にテストだけをするという塾で、平日はひたすらテキストを自分達で勉強。朝の6時から起きて自習するというのが課題の塾で、時々家に朝の6時に塾の先生から電話がかかってきたりした。起きてるかどうかのチェックである。
塾では成績順にクラス分けがされていて、これは全国の系列塾で同様であり、長期休暇にはこの同じクラスの子供達が集まって合宿が催されていた。最近、時々この合宿のことを良く思い出す。
ちなみに合宿は50名近くの子供が一同に会して行われるのであるが、一班5名ぐらいで班分けされる。で、この班も御丁寧に成績順。今の時代だったらあーだこーだ言われるのかも知れないけれども、我々世代は別に気にすることもなく受け入れてたけどね。ちなみに僕はどの班だったかというと・・・成績関係無しの”問題児班”(笑) とにかく合宿で大騒ぎする奴とか他の子供の煽動が上手な奴とか、全国から集まったそんな強者が集められる班であった。今考えてみたらこっちの方が差別待遇で訴えてやるっ!って世界ではあるが。
まぁしかし、確かに我々の班は毎回すごかった。枕投げで障子を破る・壊すは当たり前。ホテルの中を鬼ごっこして走り回ったり、先生に悪戯三昧。自分だったらあんな子供の面倒は見たくないよなぁそりゃ、と思うような子供だった。ある時夜中にずっと馬鹿騒ぎしていたことがあり、どうやらホテルの支配人に呼び出された伊東先生。ホント頭から湯気出して”秋山ーーーーっっ”っと怒鳴り込んできたことがある。今でもあの時のオーラは覚えている。顔は全然思い出せないんだけどね(^_^; すっごいぶん殴られた気がするw<それこそ今なら大問題。
我々の間では”鬼の伊東”と言われていたこの先生であるが、ある時、問題児の我々だけ入浴時間をずらされたことがあった。まぁいつも風呂場でも大騒ぎをしていたので隔離されたのかな、と思ったのだが。ところがである。その日の伊東先生は違った。”よし!おまえら、好きに遊んで良いぞっ!”え?あの鬼の伊東が何を言ってるんだ?と最初はこわごわと、しかし最後にはもう夢中で遊び回った。プール感覚で大浴場に飛び込む物、水のぶっかけっこをするもの、洗面器を皿投げのように投げる者。いやぁそりゃもうすさまじい惨状であった。すっかり遊びほうけて満足して浴場を後にした。で、飯喰ってるときに伊東先生曰く、”普通風呂の水ってピタって止まってるイメージだけど、波打ってたもんなぁ(大笑い)”。これまたびっくりな発言である。
なんで伊東先生があの時、そんなに我々に羽目を外させてくれたのか未だに良くわからないまま30年が過ぎてしまった。学校と違って塾の話しだから、伊東先生が今どこで何をしてるのかもよく知らない。そもそもご存命なのかも良くわからない。ちなみにこのときの”問題児”班のメンバーはどうなってるかしらないkれど、一緒に合宿に行っていた何人かは同じ中学・高校に進んで、今でも親交がある奴もいる。そのうちの一人は一昨年、正月明けに突然死んじゃってとても悲しかった。
一人で夜、部屋にいるとき。突然そんな昔話を思い出すことがある。あの人達は、確かに僕に前を横切って行った。今どこで何をしてるのかわかんないけれど、でも多分、また会ってもあんな風に付き合えればいいな、と思う。鬼の伊東。懐かしい言葉だ。ちなみに対概念として天使と呼ばれる先生も居たのだが、この先生の名前は忘れてしまった;一人一人がそんな些細な思い出を持ちながら、何十億もの人が生きている地球という星って、やっぱりすごいなぁ。いや、だからどーというわけでも全然無いのだが。まとまりのない終わり方でスマン;

・鬼の伊東

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