へえそうかい

      谷川俊太郎

へぇ そうかい
そんなもんかい
明かりを消して、背中を向けて
塩っぱい涙を自分でなめて
そんなもんかい、かなしみなんて

へぇ そうかい
そんなもんかい
だれでもみんな道化師なのに
自分ひとりがヒロイン気取り
そんなもんかい かなしみなんて

山百合の色は見えないけれど
アンドロメダは青く輝き
どこかできっと若い母親が
昔ながらの子守唄を歌っている

へぇ そうかい
そんなもんかい
明日はきっといい天気だよ
髪をほどいて鏡をごらん
そんなもんかい かなしみなんて
++++++++++++++++++

うーん。なんなんだ?この既視感は??とか思った今朝の出来事。
昨晩ぎりぎりになって学生が仕上げた書類を見て大きくため息。なんじゃこのやっつけ仕事は。で、やっぱり看過できないなーと思いながらそんなんで良いの?と叱責メールを書いた後のこと。
あ、そうか。所長はそーいう事が言いたかったのか、と。

まだ僕が静岡の第二東名のトンネル現場に居た頃の話し。まぁ現場の仕事はきつくてきつくて。夜の2時に寝て、朝の4時に起きて、21時間ぐらい働く生活。ぇ?飯?風呂?・・・かろうじて風呂は入ったな。飯は抜いたね、結構。だから痩せて良かったんだけどw
そんなある日のこと、鬼より怖いと言われるJHの検査日の朝。前夜、僕の後輩が半狂乱になって書類をまとめていたわけで。彼は偉かったね。僕も現場では、彼にホント、助けて貰ったんだけど。でも僕は「ばっくれちゃぇ」とか寝たふり決め込んで宿舎に引きこもっていて、その後輩にドアをどんどん叩かれて書類書きをさせられたりするダメな奴だったんですが(^_^;
ま、そんな軋轢もあったりしつつ、なんとか朝には書類が間に合ったわけですよ。すると、よーーく寝ましたーって顔の所長が降りてきて、ぱっとみてその後輩に一言。「なんじゃおまえ。何でもかんでも自分が苦労してます見たいなしけた面しやがって。おまえ一人で世界がまわってるんじゃ、みたいな顔がうっとうしいんじゃっ!」
・・・・もう、事務所内はみんな唖然。こ、これが徹夜で書類を仕上げた奴にかける言葉かよ、と。後輩もぼろぼろ男泣き。
でも所長は辞めなかったね。「なに泣いとんじゃぼけ。JHの人くるやろうが。さっさと説明会のじゅんびせんかっ!このくそったれ」
・・・ちなみに発言はほとんど原文のまま、です(^_^;

で、今朝、あー、そういうことか、と思ったのは、まさに昨日の記事なんですよね。頑張ってる自分に酔ってるような奴の仕事は、全然あてにならん、って事なんですよ。そもそも〆切を守るなんて言うのは最低ラインであって、そんなことで偉そうにするな、と。世界を自分中心にまわしてるんとちゃうぞ、と。そんなこと、世の中の誰もが、やってることなんだと。それをきちんと認識しないから、どんどん変になっていくんやぞ、と。

・・・・相変わらず厳しすぎかなぁ。。。。
でもさぁ、やっぱりあれ。僕には許せないレベルなんだけど。ここで妥協しちゃ、ダメだと思うんだよな。もっといけるだろう?

うーーーん。。。。。神戸行ってきます。。。。λ……

・現場の話し

投稿ナビゲーション


・現場の話し” への5件のフィードバック

  1. 自分中心劇場。実に耳に痛い言葉です。ホンと、私が一番陥りやすい罠がそれなんですよね。もし私が、その所長から同じ言葉をかけられてたら、カンタンに悲劇の主人公になってましたね。どうしたらその自己憐憫の罠から抜け出せるんでしょうか?
    ふと思ったのですが、「汝の敵を愛せよ」っていうのは、もしかしたら「あなたの敵から学んで、吸収して、感謝しなさい」という意味だったんでしょうかね?

  2. akiさん、こんにちは(^-^)
    バタバタしてて、めっちゃ遅くなってしまいましたが、メリークリスマス!(っていつの話やねん!!…って?)
    神戸に来られてたんですか?!
    うう…知らなかった〜
    一目お会いしたかったな…ウマイ明石焼き食べさせる店教えたかったな…
    いいな〜谷川俊太郎!
    この間も俊太郎の詩をお書きでしたね(∂∇∂)
    心の琴線に触れる詩が多くて、いいなぁ〜
    よし、今日はポニーテールの髪ほどいて、颯爽と歩こう!って思いました。
    カッコよくなればいいって?…
    akiさん、十分かっこいいですよ(^0^)∂
    お会いしてから随分経ってますから、変わっちゃってるかな?
    それでも、akiさんは、生き方がカッコええねんもん!
    だから、応援してま〜す(∂_<)☆

  3. >神谷様
    むずかしいですよねぇ。かくいう僕も、結構ちょくちょく、『自分中心劇場』的な感傷に浸っちゃうこともあります(笑)
    汝の敵を愛せよというのは、そーいう意味では無いと思います(^_^; かの地は激しい気象条件ですからね、やはりイスラム教的な「眼には眼を、歯には歯を」の対立概念だと思うんですけどね。神谷さんの解釈は、多分、仏教の影響が色濃いんだと思いますが、どうでしょうね。
    >kayokayoさん
    あ、そうか。神戸でしたか、kayokayoさん。実はこの日は13時〜16時頃まで神戸ですっげー暇してましたw
    最近は・・・、多分kayokayoさんが知ってる時よりは10kg弱は太りましたよ(-.-)ボソッ
    それにそんなによいしょしても何も出ないですよw
    しかし、応援ありがとうです。頑張ります。

  4. 仏教か〜、そうですよね、日本人は、と言うか私は、「結局、悪い人はだれもいませんでした」ってな話しが好きだけど、彼の地は「悪いものは悪い、善いものは善い」なんでしょうね。だいたい考えてみれば、秋山さんも所長さんも「敵」ではないわけですしね。ご指摘、ありがとうございました。
    なんでこんな事を思っちゃったか、というと、現在の自分のボスがどうも「敵」に思えちゃう事が多いからなんですが。それだって考えてみれば決して敵ではないはずなんです。
    ただ、自分しか見えなくなったしまった時、憎ったらしい奴から学んだ方が、結局その状況から抜け出すための近道の様な気がしたものですから。
    それでは、くれぐれもご自愛下さい。良いお年を。

  5. その昔、中学一年の時に読んだ「沈黙」でかなり僕の人生は変わっちゃったんですけどね。あそこで描かれている「神」はキリスト教の神ではない、と、遠藤周作は破門されちゃうんですよね。彼のキリスト像は、多分に仏教的、「裁く神」ではなく「赦す神」なんですよね。
    あとちょこっと違いますが、高 史明なんて今の人は読まないんですかねぇ。「少年の闇」とか。あれもその頃に読んだなぁ。それまでの僕は、幼小とキリスト教教育を受けていて、それから出会ったこれらの本は、大きな衝撃でした。

    大学時代の、三ヶ月のわずかな短期留学時代でしたが、アメリカでアラビックの連中とも付き合いがありました。基本、良い奴らでしたが、根底の部分で「裁く神」と「赦す神」の違いをきちんと理解しないと、実は相手のことをホントにはわからないんだなぁと思ったりもしたものです。いや、彼等に「赦し」がない、と言う訳じゃ無いですよ。同室だったアラビックの男は、実に敬虔なイスラム信者だったけど、彼ほど優しい人間は居ないぐらい、優しい男でした。
    重要なのは、自分の価値観で相手も勝手に類推しちゃういけない、ということでしょうか。でもどうしても、そうなりがちなんですけどね。

    しかし書いていてふと思い出しましたが、留学時代の友人達、今は何してるんでしょうかね。アーメット、チン・イ・レオ。懐かしいなぁ。。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です