先の投稿が全然タイトル通りじゃなかった件。スミマセン(^_^;
でタイトルに戻ってこれを考えると、実はこれは宇宙基本法に明記されています。すなわち

  • 第3条 国民生活の向上等
  • 第4条 産業の振興
  • 第5条 人類社会の発展
  • 第6条 国際協力等
  • です。これは確かに重要な視点でしょう。一方、これらを『定性的』ではなく、『定量的』に評価すること。これが重要です。それが為されないと、費用対効果等、全然説明できないですから。またその為には、「我が国がどこを目指すのか?」という50年100年にわたる長期的な視点が必要です。これは宇宙だけじゃなく、国として何を指向するのか?何を目指すのか?です。このあたりから考える必要があります。
    日本の多くの国民が願っていることは何かと言えば、僕は「世界の国々と仲良くしながら、経済的にも豊かで、国際社会に貢献できる技術・人材を輩出したい」という、極めてすばらしい理想だと思っています。そんな理想論は無理、という人でも、それが「理想」であることを認めてるわけですから、そうやって(国として)生きていけるに越したことは無い。その為には、「他国を蹴落とす」経済成長ではなく、「他国と調和的な」経済成長をするべきです。まさに言うは易しなんですけどね。それが実現できるとすれば、国民の一人一人がそれを理念としてもてること、でしょうね。それは教育によって成し遂げられる部分もあるだろうけど、強い意志でそちらに導く為の政策もまた必要かと。
    こう考える時、実は日本が宇宙開発をする意味がもう一つある気がしてきました。それは

  • 進取の気鋭を養う
  • こと。「夢を与える」とかというのは、ちょっと違うんですけどね。チャレンジする気が起きること。実際にチャレンジすること。そう言ったことが出来る「フロンティア」を提供すること、です。金転がし・土地転がしのように「貯まった国富をかっさらう」のじゃなく、純粋に新しく流入してくるGDPを増やす場所を与える、ということです。これにより我が国のみ成らず、世界の多くの国に新しいマーケットを創出する。そういう方針です。
    実は今回のオバマ戦略は、これに則ってるんだと僕は思うんですよね。フロンティアの開拓には3段階が必要です。

  • 挑戦期
  • 確立期
  • 果実収穫期
  • アメリカが、というか、X-Prizeを実施したピーターディアマンテスはどうやって挑戦期を作り出したかと言えば、それは賞金レースによってです。賞金というニンジンをぶら下げることで、チャレンジャーを集める。それによって挑戦を行う。もちろん、その挑戦の方向が正しい(将来の発展性がある)方向であることはとても重要です。オバマ戦略を見ていると、おそらくこの方向性は正しかったのでしょう。
    そしてオバマが現在やっていることは確立期です。すなわち挑戦期で出てきた新しいチャレンジャーに、富裕層や国が投資を行い、それらの基盤をがっちりと固める。オバマは新しいステークホルダーとして、X-Prizeに参加したようなベンチャーを考えていると思われています。また国としても宇宙空間で生きる・作業するために必要な基幹技術の開発等に力を入れているわけです。
    もっともまだ果実収穫期は来ていません。しかしその為の布石は充分にやってる。すなわち、無人探査機を資源やエネルギー、新しい生命といったものが期待できるところにばんばん送り込んで、どこに育て上げた基幹技術と進取のベンチャー精神を送り込めばよいのかを調査しているわけです。そしてそれらを根こそぎ刈り取ろうと、虎視眈々と狙っている訳です。

    日本が国として宇宙開発をする意義があるとすれば、そういった「精神を育てる」こと。スプーンフィーディングでない人間を育てることが、一つの意義なのかも、と思います。重要なのは「方向性を間違えるな」ですよね。きちんと発展性のある方向を指示して、「挑戦期」を作り出すこと。これは重要な課題じゃないでしょうか?

    ・日本は何故宇宙開発をするのか その2

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