ここでもう一つ重要な点は、そもそも日本の『国家百年の計』とは何だろう?という問題点です。例えば今回、宇宙関連でそのビジョンを議論しているのですが、その議論の中では「日本が国としてどの立ち位置を目指すのか?」という観点が必要不可欠です。
具体例を挙げてみると、例えばGPSシステム。欧州は「世界の紛争地域で欧州がGPS網を持つアメリカ/ロシアと協力関係なく行動することがあり得る」との判断から、独自のGPS網を築くことを決定して実践しています。一方、日本を考えると「我が国がアメリカと協力関係なしに海外で軍事行動することはあり得ない」との意識が強いです(そして実際、その通りなんでしょう)。「日米同盟は国の根幹」と言われるのは、こういった点にも影響を与えているのです。だから防衛省は宇宙よりも正面装備に予算を使いたがる。
しかし一方で、最初から「我が国の根幹は日米同盟」といった瞬間にそこで思考停止をしてしまうと「日米同盟が無くなった未来」というのは、誰が考えるのでしょうか?「防衛省が考えないのだから、宇宙関連部署で独立したGPS網とか、あるいはアメリカのGPS網の補完手段としての準天頂衛星だとか、そんなものも考えなくても良いのだよ」というような議論すら起こってきてしまう。ここは非常に難しい問題です。

こういった問題の解決方法としては、これはまさに泉政務官のブリーフィングでも述べられていた「ユーザからの視点」が重要なのだと僕も思います。おそらく、今回の有識者会議では技術・産業・国際政治(特に宇宙に関して)の3点から今後(〜100年)の未来予想図を描くのでしょう。それと合わせて、今回の有識者会議で間に合わなかったとしたら、作るべき「調査・分析・政策立案」組織が、この「ユーザーからの視点」として他省庁が考える将来ビジョンも取り込みつつ、計画を立てて行くべきなのでしょう。宇宙開発分野が国全体のビジョンを勝手に作り上げることはあり得ませんが、しかし「想定される未来」に基づき、「その場合にこの分野が日本全体にプラスとなるためにはどうあるべきか?」を恐れず提案することが、「スプーンフィーディング」ではない政策立案・遂行の在り方では無いかと僕は思っています。

・・・って、書いていても結構抽象的ですよねぇ。こまった。

どこかで誰かが書かれていましたが、「覇権国家ではない」が「経済的には成功を収めている国」になりたいというのが、おそらく我が国の誰もが考えていることの大体の方向性じゃないか?と僕も思います。しかしそういう国があり得るのかどうか、ここは一つ、きちんと考えないとダメですね。

その昔、カルタゴという国家は覇権主義を捨て、ローマの属国として経済的な繁栄を遂げましたが、あまりの繁栄を疎まれてやがて滅ぼされます。
現在の日本の状況は、結局、ローマより上手く立ち回ったアメリカ、そして新興(再興と言うべきか)の中国・ヨーロッパ、そしてロシアが、程度の差あれそれぞれの覇権に基づいた経済的繁栄を目指し、その狭間で何処にも存在意義を認められないで日本の経済は凋落していっている、ということなのかもしれません。その場合、我々は何処を目指すべきなのか?どのような方法がありえるのか?このあたりも見据えつつ、一人一人がビジョンを持ち、それを話し合い、それぞれが出来ることを責任持ってやる。そういう体制作りと議論が必要不可欠です。
うーん、でもやっぱり観念論的すぎて、我ながらまとまりに欠くなぁ・・・スミマセン。是非是非コメントを。

・日本の『国家百年の計』は?

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