マスコミ関係者がよく勉強をして正しい報道につとめていること、また研究者が公開すべき広報の一助となっているという内容も発表されていました。なるほど、もしそれが本当であるならば、ブラボーだと思います。しかし多くの場合、研究者は報道関係者の科学知識に対しては多くの期待は寄せていないのでは?と思います。もちろんだからこそ、報道関係者に正しい知識を持ってもらうことは必要です。その為の努力を否定するつもりはないのですが、一部でそれが成功したからといって、それを普遍化するのは困難なのでは?と思うのです。
広報のされ方というのは、それを受け取る主体がどのぐらい正確な知識を有しているかどうかと言うレベルに応じることが必要不可欠であると思います。科学館が情報の受け手の知識レベルを小学3〜4年にあわせてちょうど良いぐらいだという発表がありましたが、まさにこれは重要な視点です。例えばアメリカがクリティカルなタイミングにある探査機の管制をリアルタイム報道しましたが、これはそれを受け取るアメリカ国民の間に、探査の難しさやそれに対するチャレンジに対する成功には様々段階があることをきちんと理解している、ということが大前提になるんだと思います。(そう言う意味で、現段階で日本の探査機がリアルタイムで管制室を公開するというのはまだまだ難しい状況でしょう)そのような状況を打破するために研究者は必要となる知識を公開していくべきだし普及に努めるべきだと思うのですが、それをマスコミに依頼できるのかなぁ、というのは私もちょっと考え込んでしまいます。このあたり、旨く説明できないのですが東北大の前波さんが”クリティシズムとしてのジャーナリズム”に関してコメントされていましたが、このあたりとも大きく関わっているように思いました。また、このあたりに研究者が出てくると、それは研究活動に大きな支障をきたす(割ける時間/労力は限られていますから)のは間違いなく、このあたりは研究者でありながら広報に努めている皆さんが痛いほど感じている事だと思います。むしろ、この部分は教育関係者、アウトリーチ関係者が担っていく部分なのかもしれません。

・広報主体は研究者?マスコミ?教育者?

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