言いたいことはいっぱいあったのだが、帰りの飛行機の関係で最後まで居れなかったのが実に残念。僕も秋田にいて、学生の宇宙活動と地域産業が連携できればいいなぁと常々思っている。しかし、である。我々学生や教員側の望みが、地域産業の活性化に寄与するのかと言えば、これは簡単ではない。大学が宇宙開発技術を深化させ、それを地域にも技術提供する。それによって新規産業が興り・・・というのは理想型かも知れないが、まずそんなことはない。学生や教員側は、自分達が人工衛星を作るにあたり、是非地元の人達の協力を得たいと思う。八坂先生も言われていたが、それはごくごく自然な感情だと思う。しかしである。地域の人達が学生の活動に興味を示し、人的・金銭的・あるいは機会創出などを通じて貢献してくれたとして、それが地域産業の活性化に繋がるかというとそんなことはない。地域産業の活性化に繋がるには、それによって何らかの市場が生まれた場合だけだと思う。例えば能代宇宙イベント。これは実は、地域産業の活性化に寄与していると僕は思っている。今年関連して、学生や一般の人達が全国より250〜300名近く、能代に集まったと考えている。一人あたりが能代で飲食したり消費した金額が、仮に1日5千円だったとしよう。大抵の人達は2泊から3泊しているので、そうするとすると落とされた金額は250万円〜450万円近くになる。能代宇宙イベントに注ぎ込まれている地元自治体からの補助金は240万円程度なので、投資資本分の元は十分に取れているとおもう。
一方、近年良く提示されるモデルは、大学が作る衛星を地元企業がサポートするという構図である。これは大学や生徒にとってはメリットは大きいのだが、地元の産業育成と言う観点では?である。しかし仮にそれによって、国の機関から補助金が支払われたり、支所の開設までされたり、政府の広報予算を使って全国的にCMが流されたりしたとしたら、それは十分に元が取れた事業と言えるだろう。しかしそれって、宇宙開発全体のパイはふゃしてないんだよね。
宇宙開発に参入しましたという地域産業界の発表を聞くと、”この技術は○○先生の御指導を受け”云々、というのが多いように僕には思えます。でもね、産業界の発表が、そんな学術的な権威主義に陥ってどうするのだ?とおもうわけです。むしろ”今回こんな技術が地元に広がり、また宇宙というキーワードを通じて地元の技術が結集することが出来、こんな新ビジネスが生まれました”といったような”需要創出”を語るべきだと思うわけです。”新規参入企業がこんなに増えました”という発表は、たんに”供給側”が増えたと言っているだけで、需要が増えないなら過当競争を産み利益率が低下してしまうだけである。あともっと言うと既に限られたパイである国の宇宙関連予算を地域に割り振ることに腐心するのではなく、新たな分野から、あるいは海外から需要を創出できれば、それは本当の意味で地域産業と連携した宇宙開発の推進”と言うことが出来ると思う。学生の宇宙活動と地域連携というのは、ホント難しい課題なのだ。

・学生の宇宙活動と地域連携

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