残念なことに世の中、全てのことに関わって執行レベルまで面倒を見ることは、厩戸皇子でもない我々には叶わぬ事である。
そうすると何かの問題を俯瞰的に述べていこうとしても、
現場レベルからすれば
・最後までケツ持ち出来無いなら口出すな
と思うのはもの凄く良くわかる。

一方で、現場の人、ガンバレー!と応援してたら、
段々とへんてこな方向に進んでいることに気がついてしまったりして
(あるいはそう思い込んでしまっているだけかも知れないけどさ)、
「でも最後まで面倒見れないし・・・」とほっておくと、
ますます事態が悪化するなんてこともある。
じゃぁどーすりゃいいのよ?って話し。
もちろん、具体的に「とりあえずこっちの方向に進むべきじゃない?」と提案も出来る。でもやっぱり、その現場にいる人達がそうだと自分から思うようになって、そっちに走り出さないと、多少カンフル剤を打ってもどうしようもないんだよねぇ。。。

現場の人をそう思わせる方法って・・・

1)とりあえず意見してみる
a)発言力がある人の話なら聞いてくれるかもね
↑でもその場合、まさに面従腹背。色々と軋轢が溜まって、そこでは上手く行ったとしてもその後が続かない
b)発言力がない人が言っても聞いて貰えないで終了
↑んじゃっ!って大衆煽動でもして「風を吹かす」なんかやっても、結局はa)と同じ上記の面従腹背コース

2)あらかじめ教育した人を送り込む
↑まぁ考え方としては悪くないけど、20年ぐらいのタイムスパンが要るしね(^_^;

3)自分でやる
↑とりあえずは1番正解?
↑でも、全部が全部、自分でやるわけにもいかんしなぁ。。。

ってな感じになってしまうわけで。

結論的に言えば、どれも絶対的な正解じゃない。
全てに取り組まなきゃ成らないし、
その結果としての振り戻しにも対応方法を考えておかねばならない。
まぁこれは、宇宙に限らず、そうだよね

・今年度の方針
というわけで、今年の宇宙開発に関する僕の行動方針。

1)地球観測(+宇宙教育 / 宇宙外交 +探査も?)
がんがんいきます。前述で言うなら、んじゃ自分でやっちゃいますね、と言う分野。
まず、来年度いっぱいまで文科省の補助金事業として責任を持っているUNIFORMプロジェクトに関して、やりきります。
< またこのプロジェクトの目的である、「多国籍による地球観測のスタート点となること」を実現するために、宇宙外交を積極的に展開するし、そのツールとして宇宙教育も、また探査に関しても考えます。 また UNIFORMプロジェクトを取り巻く環境を見るとき、我が国の地球観測(これは衛星インフラも、地上の利用インフラも)は悲劇的です。
まず現在の宇宙政策委員に、地球観測を最後までケツ持つ覚悟の人は居ません。
それぞれ探査だったり輸送系だったり工学だったり有人だったり、自分ががっつり関わるフィールドをお持ちで、地球観測に関しても、もちろんサポートしてくれるだろうけど、メインとして哲学を持ち政官に働きかけていく人は居ないのが現状です。
(いっとくけど、そのことが悪いって言ってるんじゃないですよ、念のため。そんなことはいろんな分野で良くある話しで、その上でどうするか?を考えるべきなので)
その結果というわけでもないだろうけど、上物(衛星インフラ)の予算は来期、壊滅状態です。また再来年度以降も今と同じパターンで財務省と交渉してもじり貧なのは確実。だって、哲学も無いし説得力もないもん。

やるべき事は、別のスキームを作っていかなければならないと言うこと。
具体的には、上物の運用・データを統合していくこと。集まってきたデータをばらばらなデータプラットフォームじゃなく、一つに集約していくこと。地上インフラと結合させて、上物がもたらすデータの価値をぐっと上げること。
前述の2つは、まずは国内問題の解決かな。官庁が民間も含めて動きを調整できないなら、この分野の人間は、自分達の死活問題として、意見をまとめて官庁に持って行くべき。官庁の調整なんて待ってても、むざむざ死を待つだけですよ。
業界内で反目してる場合じゃあないです。win-winな道は見つかるはず、と思っています。
またこの流れの中に、国内だけでなく、海外新興諸国をイコールパートナーとしてどう取り込んでいくのか。これが非常に重要。
早々に絵図を書くつもりです。是非、皆さんの御理解と御協力をいただければ、と考えております。
今やらないと後がない。みなさん、そう考えているはずです。欧米はそれぞれ独自に動き始めています。日本国内で分裂している場合じゃ無いというのは、共通認識だと思うので、我々には充分に会話の余地有り、と思っています。

2)準天頂
すーーーっごく先行き、不安です。
方向性としては、例えば土木の施工管理だとか、既存の大きなマーケットで使っていって貰うことが必要不可欠だと思います。
そのためにはQSSとSPACがより密接に連携をとりながら、公官庁へ働きかけを強めるべきと思っています。
が、この分野、残念ながら僕がそこでガシガシやる、と言うほどの余力を持っておりません・・・・スミマセン;
しかし多くの優秀な人材がこの件に関わっているし、また私も彼等とパイプは有しています。
この分野に関して、私自身にとって重要なことは「現場の邪魔にならないよう、しかし時には毅然と意見も言えるよう、また出来うる限りの協力を行う」事かと思っています。
なので関係者の皆様。時には耳障りなことを言うかも知れません。しかし、御容赦ください。もし、準天頂がこけるとしたら、その時はそもそもスタートの段階で、goサインを出した側の人間の一人として、僕自身も責任の一端を強く感じています。
なので、耳障りなことを言うのは「文句」じゃなくて、ホントになんとか一緒に良くしていきたいから、です。
現場にずっと居る訳じゃないので、なにか勘違いな事を言うかも知れません。そんなときは是非、教えてください。教えていただいたことをちゃんと消化して、その上でまた、何か出来る事を、僕に協力できることを考えていきたいと思っています。

3)輸送系
これは側面サポートに徹するんだろうなぁと思っています。
具体的に言えば、地球観測分野として、日本の輸送系の利用に繋がるアンカーテナンシーの確保に努力したいと思います。
とりあえず、めざせ20カ国の協力体制、です。
毎年5カ国がイプシロンを共同利用して観測衛星を打ち上げるようなスキームを作り出していきたいと思っています。(各国にとっては4年に1度の打ち上げ)
もっとも、「商業的に海外諸国に勝てる輸送系」(つまり価格が安いと言う観点)というのは無理だと思っています。だって対抗馬は、賞味期限ギリギリのICBM転用ロケットだったりするわけで、これらはある意味、原価ゼロですよ?
値段勝負で勝てるわけがない。
目指すべきは、他の付加価値ともセットにしながら、「国家として輸送系を維持し、自在な宇宙活動能力を維持すること」です。そのためには上述のような地球観測網での他国の取り込みもあるだろうし、宇宙教育や探査分野でも取り込みが必要でしょう。そういった枠組み作りに関して、側面サポートします、って事です。

・まとめ
とりあえず、僕の任期があるのは(おそらく)あと1年とちょっと。
(正確に言えば、今年度いっぱいは契約の範囲内ですが、来年度は今のところ学長との約束だけ(もちろん守っていただけると信じていますが(^_^;)。しかし再来年度以降は今のところ保障ゼロ)
まぁその間にやるべき方針としては、こんな所ですかね。

今年もよろしく御願いしますっ!

・・・我ながらなげーよ(^_^;

・前置き

投稿ナビゲーション


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です