宇宙基本法は「官僚主導」の宇宙開発から、「政治家主導」の宇宙開発への転換を大きなポイントとしていることは以前にも書いた。また、自民・民主が共同提案してまで宇宙基本法を通した根幹には、「宇宙産業を国の基幹産業とする」事が大きな目的な一つである、というのも以前書いた。なるほど。「顔が見える」政策立案者が「国策として」方針を語る。悪い事じゃない。うん、ぜんぜん悪くない。
んがしかし、である。「で、その政策立案者はビジョンを持っているのか?」という話しになると・・・・うーん、これが実は心許ない。なぜなら、宇宙はこれまで国の重点課題じゃなかった(だって日本の国家予算が一般会計だけで80兆円超、財政投融資が200兆円超の中で、宇宙関連予算はせいぜい3000億円ですよ?関連産業を入れても6兆円ですからね)から、当然、そこに割くべき勉強時間も検討時間も少なかったわけで、さて、これからどうやって日本の基幹産業に育てていくのか?をひねり出すのは、そりゃ大事な訳ですよ、うん。
先日も「官需を呼び水として日本の宇宙産業を活性化・・・」と書きましたが、今後一番有りそうなパターンとして、

  • 担当官僚が頑張ってスーパー301条を回避する方法を考えつく
  • 地球観測衛星/探査機などを技術試験ではなく実用衛星としてシリーズ化して実施
  • 打ち上げ本数確保・衛星製作数確保で某重工・某電機はうはうは
  • 探査もシリーズ化によって質の高いサイエンスデータ確保(僕はうはうは(笑))
  • しかしシリーズ化した衛星は、海外に比べたら相変わらず割高で留まる
  • 官需の波が消えると、また需要が減って日本の宇宙産業はガタガタ
  • ・・・・え?
  • うーん。あんまり考えたくない未来だけど、多分、こうなる。ほっとくとこうなる。こうなるぞ、ウン。
    じゃ、そうならないための有効な官需による宇宙開発産業の創出手段は??
    これが真面目に考えると、難しいんですよ、ホント。輸送系や衛星系に投資をして、既に先行しているアメリカやヨーロッパに勝てるのか?と考えると非常に難しい。前述のように、とりあえずの「官需」を生み出すのは、簡単です。しかしそれが真の呼び水に成り得ていたかどうかとなると・・・うーん。
    ま、日記のタイトルに「有人宇宙港」と掲げて居るぐらいですから、この「有人宇宙港」が一つの解にはなると、僕は思ってるんですけどね。(でもホントは、「有人宇宙港」じゃなくて「民間宇宙港」なんだよなぁ。。。)
    自分の手が何処まで届くのか、考えるのには良いチャンス、なんですけどね。

    ・ビジョンがない

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    ・ビジョンがない” への2件のフィードバック

    1. > 有効な官需による宇宙開発産業の創出手段は??
      宇宙理学委員会並みの同業者評価システムの導入とかだめですかね?

    2. わかります。後の官製談合の始まりである、ですね?
      ・・・なーんて事になると嫌ですが(^_^;
      宇宙業界に参入する人達が少ないからなんですよね。
      衛星需要・打ち上げ需要が増したときに、それが複数企業(2社とかじゃダメで5〜6社ぐらい)の競合になればいいのですが、、、、ならないですね、現状。なので、結局コスト高はそのまま維持されてしまうのでは無かろうか、と思うわけです、ハイ。

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