ロケットの打上3日前。バルーンの放球3日前。まぁ全然緊張感がないこともあったりして困ったものだけれども、普通は、どの学生プロジェクトもこの時期はぴりっとした空気に満ちている。ここでぎすぎすしたり喧嘩が起きているだけのような場合は結構不安。でも、お互い馴れ合わないで、緊張感を保ちながらも、でも時折笑いも起こる。そんな雰囲気の時は、プロジェクトはたいてい上手く行く。一つの部屋で、いろんな場所で、黙々と、それぞれが作業を進めている。その進捗を一つ一つチェックしながら、お互いの整合性を確認しながら、問題のあるところには注意喚起をし、突っ走り気味なところは周りと協調させて押さえて。そんなことをやるプロマネは、オーケストラの指揮者にも似ていると思う。
もっとも、学生プロジェクトの場合、教員サイドの僕が指揮者になることはホントはない。でも、様々な局面でー例えばプロマネ不在で混乱が生じている時とか、プロマネが訓練不足でサポートが必要な時とかー、そんなときに、急遽、指揮棒を振る。不協和音を鳴らしていた作業場が、一瞬にして調和を取り戻す。この瞬間。何物にも代え難い快感。
その感じを、学生にも学んで欲しいんだよなぁ。もう一つの楽器の演奏者では満足できなくなる、この感じ。

チーム、特に学生のプロジェクトチームは永続ではない。良いチームが出来ても、またすぐに入れ替わっていく。そして一からチーム作りがまた始まる。その時に、きっと役に立つのが、体にちょこっと残っているで在ろう、上手く行った時の感覚だと、僕は思っている。まぁ一般にはわからない例えだけど、馬に乗っていて、馬が手の内に入ってくる感覚なんだけど。脚が使えるようになってくる時って、どんどん自在に、しかも強く、脚が使えるようになってくる。すぽっとはまり込んだ感覚なんです。

バルーンの放球予定日は12/26。12/25の夜には、ペイロードは和歌山港を離れて四国に旅立ってしまう。それまであと丸2日間。不協和音を鳴らしていたオーケストラが、何処までその旋律を変えていくのか。一番おもしろい時期でもあり、一番気が抜けない時期でもある。さぁ、楽しい音楽の時間だ。

・オーケストラ

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