うーん。
松浦さんがまたまた権限争いの狭間に落ちた、はやぶさ2という記事を出されているが・・・、だからそれは勘違いだってば。

構図はすごく簡単です。

  • 宇宙基本法で定義されたような、宇宙関連の政策を決める中核機関はまだ出来ていない
  • だから今年度の各省庁から出ている予算に関しては、各省庁間の調整は行われていない。
    戦略本部は各省庁からでた予算案をホッチキス止めしてるだけです。
    (ホントはそうなって欲しくなかったのですが。)
  • すなわち、「各省庁間の権限争いの狭間に落ちてはやぶさ2予算が落ちた」訳ではない
  • はやぶさ2予算が落ちた理由は、文科省から出されてきた案件内で、決定された優先順位が低かったから
  • もちろん政治側がこの順位をひっくり返す事も出来たが、政治側には「はやぶさ2よりだいちでしょ」という意識があり、はやぶさ2を同時に残すことに対しては、それほどの強い意志はなかった。(少なくともこの日本再生枠の予算では、って事です)
    (もしそれを問題というならそれ「も」問題でしょう。
    しかしそうなった時に、擁護できるのは文科省だけです。
    が、ふたを開けたらそうじゃなかった(きちんと擁護されなかったこと、そしてそもそも概算枠じゃなくて今回の予算枠で出されたこと)みたいでびっくりしたというか唖然とした、と言うのが正直な感想です。
    ちなみに私の周りの方々も、僕と同じ感想でした。)
  • 繰り返しますが、文科相提案の予算の順位付けを変える、擁護できるのは、内閣府でもなく、戦略本部でもなく、文科省なのです。
  • それで、その上で何をすべきかと言えば、以下でしょう。

  • 本予算は政治決着予算。残された手段があるとしたら野田総理の政治決断。
    すなわち、働きかけるなら総理および政府。幹事長とか、総理補佐官とか、総理に近い人物です。
    ちなみに与党側は前回の会議で既に政府に対して意見を出してしまってますから、与党に今更送っても手遅れと思います。
  • はやぶさ2の予算を復活させるとしたら、これしかないでしょう。またもう一つの考え方として、第4次補正で復活させるという手もあるかとは思いますが、、、どうも見ているとこれは今回の予算枠(平成24年度執行)の前倒しのようなので、今回の予算枠で選ばれていないと難しそうですね。

    さらに、はやぶさ2もさることながら、将来に同様の問題(国内の様々な宇宙開発事案の優先順位をきちんと付けられなかったという問題)を再現しないために必要なことは何かと言えば、以下でしょう。

  • 国家の意思として、総理直轄の意志決定機関を作る
  • 上記機関に、各省庁の宇宙関連予算に関する勧告権限を与える
  • もしこれが早くなされていたら、今回の問題は起こらなかったでしょう。

    最後に一言。
    確かに、宇宙開発体制を巡る各省庁の足並みは必ずしも揃って居らず、亀裂もあったと思います。
    しかし元々それが原因ではない今回のはやぶさ2を捉えて、「省庁間の縄張り争いが原因」というのは、話しが飛躍しすぎで想像力が豊かすぎです。
    実際、各マスメディアの表現は、最初の毎日新聞こそ「準天頂vsはやぶさ2」と書いてましたが、その後はその毎日ですら「だいちvsはやぶさ2」と書いてますよね?

    今回のような問題を繰り返さないためにも、次の通常国会に向けて、新しい意志決定機関の枠組み作りを進めなければなりません。
    そしてそこでは各省庁の省益を述べるのではなく、各省庁間の亀裂を助長するのではなく、オールジャパン体制を作っていく事が、必須です。
    また私の知る限り、各省庁もそういう創造的な問題解決を願っていると思っています。
    そんな中でこのような誤った認識が広まるのは大きな問題だと僕は思います。

    ・はやぶさ2予算の件 その3

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    ・はやぶさ2予算の件 その3” への4件のフィードバック

    1. 昨日メールさせていただき、後から自分こそどうしたいのって思って、私も、あきあきさんがおっしゃるように、対立構造ですすめるのではなく、しくみをつくることが急がれていると思います。
      私も規模は小さいのですが、子供の学校で、20年間話し合いに時間を費やしたPTAの立ち上げにかかわりました。
      慎重派は、PTAが思わない方へ機能することへの恐れがあり、それは本来の目的から外れたPTA経験でのトラウマを持つ人や、この学校は大好きでも信じてない組織というのもにアレルギーを持つ人や、過去からの会話やポリシーによるもので、強烈でした。
      しくみは物事をすごくシンプルにしてくれて、物事を進めていくのに無駄をはぶき本当にやりたい事をやるのには必要不可欠だと思いましたし、教師からもいよいよ無いとどこに連絡を下していいのか困ってるので考えてほしいとの提案もあり、時間を掛けて何度も何度も教師親生徒みんなで話し合い(全てを、話し合いで、多数決で決めない学校だったので)、枝葉から見ていく現実に振り回されてみんなで疲れ果てながら、慎重派の人たちの懸念してることを全て取り除き、名称をPTAにしないということで、ようやくできることになりました。
      いざ機能しだしたら、恐れていたことは全くなく、ただ便利で楽なだけでした。(情報の発信、共有化、レスポンス、届くべき場所に、確実に、)
      逆に、しくみをつくらないことで、無駄とは思いませんが、どれだけ不毛な時間を使ったんだろう、その時間、もっと進めたことあっただろうに、って思いました。だって、みんな愛してやまない学校なので。経営難(理想の教育のためお金が掛かる、そしてみんな経営に素人、不景気と子供減少と時代に合わなくなったのか生徒減)その他にも問題山積みなので。

    2. 検証できる事実関係は、秋山さんの議論の前提と違うので、改めて指摘させていただきます。
      まず「だから今年度の各省庁から出ている予算に関しては、各省庁間の調整は行われていない。」ということについて。「『日本再生重点化措置』」に係る優先・重点事業選定の基本方針」には、「実務者会合は…各府省庁から提出された要望事業から、優先・重点事業の選定案を作成する」とされています。宇宙分野では、12月6日に開催された政府与党会議の資料「『日本再生重点化措置枠』への宇宙関係の要望の位置付け」の中に、「○内閣官房宇宙開発戦略本部の総合調整機能により、各府省ごとではなく、総合的に見て、各プロジェクト・事業の優先順位付けの徹底・戦略的な配分を行う必要。」という記述があって、本部の総合調整を経て、決定を行うということが明記されています。よって、「各省庁間の調整は行われていない」との前提で議論を進めることは誤りです。
      次に、「はやぶさ2予算が落ちた理由は、文科省から出されてきた案件内で、決定された優先順位が低かったから」ですが、これは資料から見つけることができませんでした。
      これに関連して、宇宙開発戦略本部の専門調査会の議事録を丹念に読んでみると、「準天頂衛星システムについて、多くの委員から24年度予算から最優先に取り組むべき課題であることについて意見の一致を見た。」(第16回)、「『だいち3』はやるべき。」(第18回)といった意見が確認できる一方で、「はやぶさ2」については、「宇宙科学に関して、科学的議論がなされずに、国民的人気や国策だから実施するという進め方は問題である。」(第16回)という意見が出ています。今回の「はやぶさ2」の予算措置は、こうした議論を忠実に反映したものと見ることが自然でしょう。
      僕たちは、組織論や省庁の権限争い、見も知らぬ「誰か」が話したかもしれないことに振り回されるのではなく、共有できる事実をベースに、「はやぶさ2」の予算措置が実現できるように働きかけるべきではないかと考えます。
      ちなみに、事実関係をちゃんと受け止めようとする目で、ご指摘の毎日新聞の記事を読むと、前者の「はやぶさ2:ピンチ 予算削減、打ち上げに暗雲」は、専門調査会の議論を忠実に記事にしています。また、秋山さんが「だいちvsはやぶさ2」と書いていた記事は、主語が「政府与党会議」で、「だいち」の重点化を要求したのも、はやぶさ2の予算の大幅な圧縮を求めたのも「政府与党会議」と書いていて、何ら事実関係に誤りはありません。

    3. 事実誤認の指摘に加えて、もう一言。「戦略本部は各省庁からでた予算案をホッチキス止めしてるだけ」という指摘がもし事実ならば、重大な問題です。その確証を持っておられるならば、是非とも公にすべきでしょう。今後の組織体制のあり方にもかかわる問題です。
      また、松浦さんと秋山さんとの意見の相違があるということに関して、今回の判断理由などに説明責任が果たされているのか、ということも重要な問題ではないでしょうか。

    4. はやぶさ2が予算を通らなそうなのですか?みんなの思いが形になりますように。その為に、わたし(一般人)は何が出来ますか?やれることがありましたら教えてください。
      色々な人たちが色々な立場でお仕事をしていらっしゃるのですね。人はみんな自分の立場からでしか、物を見たり聞いたり解釈したり出来なくて、それはある側面からは真実だけど、違う角度からは見えなくて本当の本意は分からなく、それを全て理解する必要もないのでしょう。(現実、出来ないので)
      はやぶさ2が予算が通らなそうという事実があって、あきあきさんのご意見を私の立場で私流に私の思惑で自分に都合よくビックアップして読んで理解した私の真実があります。それは間違いでもなく、事実でもなく、重要でもないのでしょう。
      自分の考えと違うといって相手を否定したり、思い通りにならないから何かを悪いといっても、前に進む何の助けにもならないし、マイナスのスパイラルに陥っちゃいます。
      コメンテーターと呼ばれる人の、ビジョンを示さず批判をするだけの無責任な発言を聞くと、隠された意図は何だろうと考え、暗い気分になって、ゆううつになるだけです。
      自分が原因源泉で全ての責任者として世の中を見渡せば、楽だし、自由だし、スッキリやれます。
      望む世界が同じならば、そこに向かって、どうしたら成し遂げられるのか、知恵を使い、アイデアを出し合い、本音でぶつかり合えば、いつかは出来るはずです。
      現状を、現場から客観的に掴み、やるべきことを探り、具体的な提案をし、そこから行動をして、夢を諦めなければ、いずれ成し遂げられるはずです。
      ひたむきに自分の仕事をする人に、わたしはいつも感動し心を揺さぶられ勇気をもらいます。私もそんな人になりたいと、エンロールされます。
      はやぶさ2は、そんな大人たちの夢の場所で、全ての人の可能性です。

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