前にもちょっと書きましたが、SELENE-Bの現状に関して松浦さんが前編後編に分けて解説されています。大筋では正しい解説だと思うのですが、指摘させて頂けるなら3点ほど、誤りなのか認識の違いなのかがあります。一つ目。SELENE-Bは理学試験衛星(科学衛星)ではなく工学試験衛星です。宇宙研には理学試験衛星と工学試験衛星があり、今回の理学委員会・工学委員会では理学側でNeXT、工学側でソーラーセールが選ばれ、SELENE-Bは工学側の次点に終わったと言うことです。ただし、ソーラーセールの場合は手放しで通ったわけではないはずで、その為NeXTで当初予算申請が考えられていた、ということだと思います。二つ目。SELENE-B関係者がアメリカの外圧を利用したような記述になっていますが、私の知る限りそれはありません。むしろJAXA上層でそれが決まって、月に関してもっとも計画の進んでいたSELENE-Bが取り上げられたという方が正しいと思います。もちろんそれを受けるのか受けないのかは今後、SELENE-Bに関わる人達の判断だと思いますが。(別にSELENE-Bに予算が付いて雇われている訳じゃなく、現在は完全な手弁当の有志団体ですから、研究者の個々人は嫌なら抜けるしやりたければ続けるだけです)そして三つ目。結論としてETSシリーズを復活させて SELENE-BはETSシリーズとしてすべきと言われていますが、それが出来るならやっています。ここには書かれていませんが、ETSシリーズと宇宙研の工学試験衛星では、求められる成功率もかかる費用も10倍ぐらい違います。SELENE-BはETSとして実施するにはチャレンジング過ぎ、予算も少なすぎます。ETS等のシリーズは”つまんない”と言い続けてきたのもまた日本の研究者達だと私は思っています。なぜならETSは実用化一歩手前の段階で、理学衛星や工学衛星などよりも遙かに高い成功率が求められるためにそう言ったおもしろみを廃し、確実な成功をあげるために必要不可欠な技術だけの実証を目的としているのですから。以上、ニュースじゃなくて今日のご挨拶、です。

<今日のご挨拶>

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