なので、利用省庁を巻き込んで、彼等がどんどん使う仕組みを作ることが必要なのだが、これがなかなか上手く言っていない。
日本で宇宙インフラが何故使われないかと言うと、戦後の国土開発により、地上インフラが充実しまくっているというのも一因。
何も宇宙を使わずとも、地上インフラで出来てしまう。
しかし地上インフラの整備があまり出来ていない海外では、最初から宇宙を使った方が良かったりするので、海外では宇宙の利用が5年で倍増するぐらいのスピードで進んでいる。

年末から僕がやっているのは、このような状況を考えながら、日本の宇宙利用を促進するための作戦立案

実は、紀伊半島というのは、日本の中でもインフラ整備が遅れている最たる地域の一つである。
んでもって幸い?、僕は和歌山に居て宇宙教育研究所なるものも立ち上げているし、大学自体も防災研究所を持っていて、紀伊半島の防災問題に興味を持っている。
またこの地の政治家達も和歌山・紀伊半島の防災には多大な関心を寄せており、この春にも、防災のために国交省の研究所を立ち上げる予定で話しが急ピッチで進んでいる。
そこでこれらを融合させよう、というのが今回の作戦。

今度上がる「ほどよし3号」「ほどよし4号」には、ストア&フォワードという機能が付いている。
この機能は、例えば地上に置かれたセンサーからデータを衛星が回収し(ストア)、
和歌山大局みたいな地上局に一括して送信する(フォワード)機能だ。
ほど3・ほど4では通信帯にUHFを使っているが、
僕が別で進めているバルーンサットの実験では、MAD-SSを使う事で、1mWで500km程の通信が可能になる、Xbeeサイズの通信機を開発中。
(開発してるのは和大じゃなくて、実験に参加している数理設計研究所、岩手県大や山梨大等。)
そこで将来的には、このような小型・省電力・安価な通信機を使い、例えば紀伊半島の山中に、雨量計を付けたセンサーをばらまく。
出来れば、センサーのcmオーダの位置決めが出来るQZSS用のチップも一緒にしたい。
(でもこれはまだ、現状ではノートPCサイズ。しかし将来的に需要が増えることで、ワンチップ化のイニシャルコストを取れると思っている)
これにより、地上インフラに頼ることなく、紀伊半島全体に雨量計測システム・地表面の動き監視システムができあがる。
国交省や地元自治体も巻き込んだ、一大実用化プロジェクトを推進することにより、国内で十分な利用実績を作ろう、と言うのが計画の第1段目。

次ぎに、我が国は東アジア・ASEAN15カ国と、ERIAという組織を作っている。
ここで宇宙からの防災をテーマとした活動を取り上げようと、ERIA議連が提案をしようとしている。
またODAには、knowledge sharingというスキームがあり、例えば和歌山で得られた今回のような防災に関する宇宙利用の知見を、海外都市にも広め、実際に使って貰うような取組が出来る。
そこで今回の我が国でのFS(フィジビリティースタディー)の出口戦略としてERIA・ODAとも最初から協力し、こういった「宇宙を使う」システムの輸出を計っていくことを目指したい。これが計画の第2段目。

そしてもちろん、現在僕がUNIFORMでやっているような枠組みで、S&F機能も持った50kgサイズの衛星の製造方法を海外に教え、海外諸国の独自資本で製造・打ち上げを行い、これを日本と一緒に運用することで、ほぼリアルタイムの地球観測およびS&Fによる地上データの回収を行う。
これにより、我が国は宇宙インフラのコンポーネント輸出増加も狙うし、宇宙アセットと地上利用に関する協力的クラスタの形成を目指すことが出来る。
我が国に閉じていない、宇宙市場の開拓とシェア獲得を目指すことが出来る。これが計画の第3段目

というような内容を盛り込み、和歌山大が地元自治体や国の機関と協力し、今後活動を推進します!という宣言?シンポジウムを、2/22の午後に予定している。
場所は和歌山大学、時間は13時開演、13時30分~15時30頃までの予定。もちろん参加費無料です。(事前申込み有り無しは、現在検討中です。)
登壇者は、二階代議士・松井先生・山本学長を予定。モデレータに石川好さんが登壇され、パネルディスカッション形式で、専門的な話しと言うより、上記のような方針について話し合いを行います。

近々、案内を公開しますが、
是非、多くの皆様の御参加を御待ちしております。

現在の日本の宇宙開発は上物(宇宙のインフラ)にばかり投資が進んでいて、それが使われる環境がなかなか進まない。

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