最近、よく南の島の上を飛ぶ。
信じられないぐらい透き通ったコバルトブルーの海と珊瑚礁
沸き上がる、南国特有の雲
暢気なジェットの音を聞きながら、想う
67年も前に、日本人は、この空をどんな気持で飛んだんだろう
島を走り、海を行ったのだろう
彼等の心は今、何処を飛んでいるんだろう

高校卒業の前夜、恩師が一枚の紙切れをくれた。
「貴方には沢山書きたいことがあったんだけど、貴方の時間と私の時間とは違うのよ。向いている方向が違うのよ。
だから、これだけにしておいた」
そう言って渡された紙切れには、万年筆でこう書いてあった。

『「若さ」の作り出す間違いがたくさんある。それがだんだんと眼があかるくなって人生の真の姿が見えるようになるのだ。しかし、若い時には若い心で生きていくより無いのだ。若さを振りかざして運命に向かうのだ。純な青年時代を過ごさない人は深い老年期を持つことも出来ないのだ。』

明日、大学の卒業式らしい。
なるほど。
確かに今、僕が君達に語る言葉は出てこない。

雲こそわが墓標

君達の耳に聞こえるプロペラの音が、
雄々しく空を切り開き、
あの眩しい青空を駆け上がっていくことを、
心から祈っている。

卒業、おめでとう。

・雲の墓標

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