いよいよ、宇宙戦略本部が設置された。
同時に宇宙審議官の人事も公表され、初代室長(宇宙寝具缶)に西本さんが就任された。
この人の判断が、今後の日本の宇宙行政を左右することになる。

ところで時事通信の記事があんまりすぎる。
「内閣官房に宇宙開発戦略本部を設置したが、ほとんど会合が開かれなかった。新設の宇宙政策委も機能するか見通しが立っていない。」と書かれているが、、、

  • そもそも宇宙開発戦略本部とは、総理以下閣僚からなる閣議。それに対して宇宙政策委は有識者による委員会。この2つを比べるってどうなのよ?
  • 宇宙政策委と比べるのであれば、それは宇宙開発戦略本部の専門調査会。しかしこの調査会は、確かに政権交代のバタバタ時に止まったけど、その後はきっちりと活動をこなして今回の立法にこぎ着けている。
  • 新設の宇宙政策委も機能するか見通しが立っていないって、それは何を根拠に?
  • 記名記事じゃないけれども、こんないい加減な記事を書いたことには猛省を望みたい。

    一方、宇宙政策委員会が機能するのかしないのかに関しては、そりゃおまえにもわからんだろう、と言われるかも知れないけれど・・・、機能するんだな、これが。
    そもそも、官僚機構において、政策実現するために最も重要なことは予算の獲得。
    その予算は8月31日までに各省庁でまとめられて、財務省に送られる。
    そして各省庁と財務省の4ヶ月近い折衝を経て、年度末には政府予算案としてまとめられる。
    今回の宇宙政策委員会は各省庁で実施すべき宇宙政策全般に対して意見をするわけだけど、予算編成に関して「勧告権」を有している。
    そのため、各省庁が予算を組む段階で、既に宇宙政策委員会の決定した宇宙基本計画や各種提言に基づき、宇宙戦略室が予算方針を明らかにする。
    そして各省庁から予算が出た後にも、財務省は宇宙政策委員会の方針に基づき、がっちりと査定を行う。
    これまでの専門調査会ではそこまでがシステマティックに実現されていなかったけれども、新しい政策委員会では、これが動くように法案が書かれている。

    これにより、宇宙基本法からようやく4年たって、「総理のリーダシップの元、国家戦略に基づく宇宙開発計画の推進」が出来るようになった、と言うわけだ。

    宇宙戦略室が立ち上がる前日の昨日、宇宙開発委員会が43年の幕を閉じた。
    どうも長い間、お疲れ様でした。
    今年43になった僕にとっては、日本の宇宙開発の歴史は、宇宙開発委員会の歴史だったのだから、何とも感慨もひとしお、です。

    宇宙開発委員会が実現してきた成果、また為し得なかったこと等、様々な事がある。
    新しい組織が立ち上がるこのタイミングで、この点を明らかにすることが非常に大事だと考えている。
    そのため、現在、元宇宙開発委員会の委員長だった池上先生に御願いして、学生達主導による宇宙政策オープンゼミを近々開催すべく、調整中である。
    近々、日程案を提示できると思うので、しばしお待ちください。
    多分8月上旬までには開催する予定です。

    さて。
    今日はほんの始まりに過ぎません。
    ここからまた、みんなで一緒に歩きだそうじゃありませんか。
    日本と世界の未来のために!

    ・宇宙戦略室設置

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