4/2は生協主催で、「わらってダチエル」なる新入生の懇親企画が実施されたらしい。700名ぐらいの新入生が参加すると言うことで、秋田大学学生宇宙プロジェクトの面々もやる気満々。新人勧誘のために朝一番にビラ配りに出て行った。ところが程なく「生協の人に止められてビラが配られませんでした」とメーリングリストにメールが。おやおや、いとも簡単に撤退してきたのか、と、余りのふがいなさにがっくりしつつ出勤。
しかーし。「何?あっさり撤退してきたの?」と聞いてみたら、「いや、(生協)本部まで講義しに行きましたよ。でも、新入生の前で騒ぐのもマイナスかと思って辞めました」とのこと。あらら。意外と骨太じゃん、彼等。お見逸れしました。

どうやら事の顛末はこうらしい。生協(大学学生会館の場所を生協が借り上げている)でイベントがあったので、学生会館の中には入らず、外でビラを配っていたら、生協の学生委員長なる人物(もちろん学生)がやってきて有無を言わさずビラ配りを中止させたとのこと。んで、うちの学生は、そもそも生協に学内での学生のビラ配りを中止させる権限は無いはずだと抗議したということらしい。うむ、実にもっともな意見だ。この後、夕方にまた生協の学生委員会と議論がされるとのことだったので、とりあえずこちらは生協の店長を呼んで状況の確認。学生はこの店長にもぼろくそ言われた(大学の自治なんてそんなものは崩壊してるじゃんとか)らしいのだけれど、僕との話は、生協側にビラ配りを中止させる権限は無いよね?という原則論の確認をして、別に荒れることなく終了。
その後、夕方になってイベントから帰る新入生を対象に、今度はうちの学生だけでなく、他のサークルも集まってきてビラ撒き攻撃。今度は学生会館の外で配っていた学生にはクレームが付かなかったらしいのだが、学生会館の中で配り始めた学生と生協の学生委員会とのあいだでトラブルが発生。しかしこのときは、昔うちにも1年ほど在籍したことのある学生が、学務部に生協側のこの規制に根拠がないことを確認して、5分ほどで規制を撤廃させて、ビラ配りが再開されたとのこと。まぁ手法はともかくとしても合格点かな、というのが僕の感想。

この話の教訓はいろいろと在るのだけれども、僕が言いたいことは一つだけ。日本国憲法の第12条を御記憶だろうか?「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」
まさにこの条文が、今日の騒動の一番重要な事を語っていると思う。自由とは与えられる物ではない。勝ち取る物である。そして勝ち取られた自由は、不断の努力によってのみ保持される。またその自由は乱用されてはならない。今日の出来事の全ての当事者に、心に留め置いてもらいたい条文である。
地方大学でおこった、小さな小さな事件だけれども、この騒動をよく考えることの中に大学自治の本質がある。そして大学自治を学生の一人一人が考え、理解し、実践する上に、社会の自治と自由がある。僕はそう思う。かれこれ20年も昔になるが、京大に入学した時に、総長の訓辞は「みなさん、自由とは厳しい物です。4年間、充実した大学生活を送って下さい」という言葉で締めくくられていたと記憶している。

まぁ何はともあれ、お疲れ様。良い1日だったと僕は思うよ。

・大学自治

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