さて昨日突然のプレスは僕も驚いたのですが、和歌山に帰ってきて一息ついています。他のメンバーの方々がそれぞれ御高名の方々で、宇宙政策に関して考えられているのもごもっとも、と納得される方々だと思いますが、僕に関しては「誰それ?」というのが一番の感想だった人も多いかと思います。また僕を知ってる人でも、「何故、宇宙政策を?」と思われている方もいらっしゃるかと。
今回の有識者会議では「議事は公開しない」となっていますし、また僕がが不用意に「○○さんがこう発言をしました」などと書くのは無責任だし、今後議論を深めていくことが出来なくなるので書くつもりはありません。また何故あのメンバーなのか、というのも僕が書くべき事とは思わないので書きませんが、少なくとも「僕はこのような立場から宇宙政策を考えてきました」「今現在、僕はこのように考えています」という意思表明をすることは、開かれた我が国の宇宙政策論の議論の高まり・深まりのためには必要だと思いますので書こうと思います。個別論は利害関係がかなりでてくるのでご勘弁願いたいのですが、大筋としてこのような観点で考えている、ということに関しては、多くの方の御意見もお聞きしたいと思っています。僕よりもずっと長い間、深くこの問題を考えられた方々に対して、僕が何を考えているのかを明らかにして、御意見をお聞きするのは必要な作業だと思うからです。なにぶん初めての経験なので色々と試行錯誤はあるかと思いますが、よろしく御願いします。
また注意点ですが、以下の考えは、色々な人のお話を聞きながら組み上げたもので、必ずしもそのアイデア・著作権が僕だけに属するものではありません。時期が来たらそれらの人と共著として、きちんとまとめ直した文章にしたいと考えております。
そしてなによりも重要なことは、私はメンバーの一人ですが、『有識者会議の方向性や議論の結果を公表する立場には無い』ということです。この部分は繰り返しになりますが、ここでの文章は、あくまでも『私の個人的な見解』を示し、『多くの人の御意見をお聞きしたい』という目的のために書いている文章です。有識者会議としての正式なコメント等は座長の松井先生、副座長の中須賀先生に是非、お聞きしてください。(また私も、基本このblogの範囲でしかやりとりをするつもりはありません。)
以上の2点に関しまして、まずは御留意いただければと思います。

・はじめに

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17 thoughts on “・はじめに

  1. はじめまして、大変興味深い意見だと思いました。
    その上で
    >国を支える新市場の育成
    >自在性/ 即応性の確保
    蓮舫さんの意見を借りれば、
    「なぜ宇宙でなければならないのですか、他の分野ではダメなんですか」
    と言う印象を抱きます。
    この二点は重要な事だと思いますが、宇宙でなければならない必然性に乏しいのではないでしょうか。宇宙開発を推進するための理由付けであって、なぜ宇宙開発に拒否を注がなければならないのか、と言う疑問には答え切れてない印象を受けます。
    宇宙が他の分野と比較しても市場として有望である事を述べる必要があると思います。
    個人的に日本が行わなければならない事は、「なぜ宇宙を目指すのか」という目的作りだと思います。日本ばかりでなく、他国の宇宙開発を眺めても、軍事・地球観測・GPSを除いては、「なぜ、宇宙なのか」という疑問に答え切れていないように思うのです。日本が宇宙開発の目的を確立できるのであれば、それが一番の国際貢献だと思います。
    「宇宙には美味しい事がある」と主張できれば、民間による宇宙の需要も自然と大きくなると思います。
    >我が国は、アラブ首長国連邦への原子炉売り込みで、
    >韓国に負けた手痛い事件がありました
    東芝が利益を得ているようなので、
    一概に日本が敗れたとは言いにくいと思います。

  2. 蓮舫さんの議論は一点、「主体者」「実施者」としての視点が欠けていて、それをすべての分野にいった場合、どうやって日本は外貨を稼ぐのか?という答えになっていません。「他の分野」ではなく具体的にどの分野でどのように外貨が稼がれるのかを示す必要があるでしょう。それなくしては結局、「今ある状況をこのままただずるずると取捨選択せずに続けてしまう」事になり、すでにそれが日本の経済の破壊を20年にわたって引き起こしていることは、前述のデータの通りです。なので「他に投資すべき産業」が示されない限り、その議論はあまり責任のある議論だと僕は思えません。
    また同時に、今回、衛星市場がこのぐらいのひろがりをもつというのを示しましたが、この議論を進めるためにはより詳しい分析が必要なんでしょうね。そこの部分がより定量的に示されれば、説得力が増すのでしょう。
    あるいは「市場の拡大は見込めない」として撤退するのも有りです。しかしその場合は、後世の歴史に「撤退したのは誰の判断であったのか?」をきちんと責任の所在として示すべきだと思います。僕は市場は有望だと分析しているので、そういった判断をするつもりはありません。

  3. MRPの大貫です。先生のblogを読んだ感想をTwitterに書いていたところ、「意見はコメント欄へ」とのお話を伺いましたので、そのまま転記致します。
    —-
    秋山先生の、宇宙開発有識者会議への考えを読んだ。基本的なところは自分が考えていたのと同じで、よく理解できた。でも、だからこそ言いたい。今、この話を日本政府は受け止められるだろうか?と。
    日本は国富が減少する時代に入りつつある。それを何とかするため、『地球でのsustainability / 宇宙でのmobility の確保』というキーワードに収束するのには賛成だ。全人類が適度に豊かな生活を営むには、何らかの形で宇宙開発は不可欠だろう。また、そのような世界において日本が自在に活動し、また人類の宇宙活動に発言権を持ち続けるためには、独自の宇宙技術が必要だ。ここまでは異論の挟みようがない。ではどの程度の、どのような宇宙開発をすればいいか、が今、議論すべきことであるはずだ。
    しかし、これを考えることは日本政府にはできない。なぜなら、日本政府は「21世紀後半の日本がどういう国であるべきか」というビジョンを持っていないからだ。日本人が、と読み替えても一向に差し支えない。
    日本が考えるビジョンとはこんなところではないか。「アメリカとの強固な同盟、国連中心の安定した世界の中で、アメリカに次ぐ世界トップクラスの豊かさを享受する経済大国であり続けること」・・・言うまでもなく、これは「失われた帝国への郷愁」以外の何物でもない。1945年の夏に「アジアの盟主たる覇権国家」が過去のものになったことを日本人全員が自覚したのに、「世界第2位の経済大国」が過去のものであることからは目を背け続けているのだ。
    先端技術の象徴とも言える有人宇宙船を保有する国は、アメリカ、ロシア、中国。近年中に、これにEUとインドが加わると、有人宇宙船保有国家の人口は約 30億人にも達する。世界人口が70億人だから、人類の半分近くは有人宇宙開発国ということだ。もちろん、先進国のレベルが有人宇宙開発だけで決まるわけではない。重要なのは、こういった先端技術の開発が、基礎科学や人材育成などあらゆる意味で工業国の基礎体力を形成しているという点なのだ。先端技術分野から日本が撤退すれば、自動車や家電でトップを走り続けることも不可能になるだろう。
    そもそも、工業技術はある程度成熟するとコモディティ化する。技術は公開され、生産設備は市場取引されるから、土地と人件費が安いところが安く作れるようになる。中国やインドが家電や自動車の技術を高めてくれば、日本の輸出競争力は失われる。いつまでもトヨタとパナソニックが日本を支えてくれると考えるのは、明治時代の日本人が20世紀後半も絹織物で日本を発展させられると考えるのと同じくらい非現実的だ。もちろん、明治の日本人はそんなことはしなかった。重工業化に注力した。
    そもそも、技術レベルが同じであれば1人あたりの経済力は似通ってくるし、国力は人口に比例することになる。中国の総生産がアメリカを越えられるかは議論があるが、日本を越えて引き離していくのは確実だ。国力があれば、先端技術などへの投資余力も大きくなる。
    日本が米・欧露・中・印という巨大勢力に対抗できなくなるのは時間の問題だ。そんな中で日本はどうするのか。米欧中にはかなわなくてもインドには負けない程度のポジションなら、何十年ぐらい維持できるか。あるいは、総合デパートをやめて特定商品に特化した先進国を目指すのか。
    一方で秋山先生が仰るような「国富が減少する時代」を、肯定してしまうのもひとつの選択肢だ。徐々に国富が減り、徐々に人口が減る。過剰品質過剰価格を是正し、つつましく無駄のない国を目指す。年金は減るが、老後には困らない程度の国にしていく。
    つまり、常に最先端を狙って国を更新し続けていくのか、最先端は狙わず、かといって後進国に転落もしない程度を維持していくのか、決断をしなければならないのではないか。「最先端は狙わないけど、今までどおり世界一豊かな国でいたい」という甘いコースはあり得ない。
    宇宙開発をどのレベルでどのくらいやるか、とは、日本が半世紀後に世界のどのランクでどのような国になるか、という選択と密接に関係するはずだ。それを日本政府が示していないのに、宇宙開発だけ示すのは無茶というものではないだろうか。べつに日本は、月面共同開発に参加しなくても良いし、衛星やロケットを開発できなくても良いのである。世界の半分はそういう国だ。いや、その中間に「下請け専門」の国もある。それでいいじゃないか、とするのなら、それでもいいのだから。
    —-
    以上です。もちろん、私は「いや、そうではない未来を考えようではないか」という意見ですが、その国民的合意がなければ宇宙開発という「各論」に踏み込むのは難しく、その現状でどうすれば良いかの回答を見出せていません。

  4.  大変なお役目、ご苦労様です。本業と合わせて大変ですね。ご苦労をお察しします。
     書かれていることももっともなことです。「宇宙開発でお金を回収できるか」という議論に関しては、賛成です。通信、放送、航法、気象観測、資源探査といった機能を持った衛星を低軌道に展開・維持することは既にビジネスとして成り立っていると思いますし、将来的にも更に成長が望める分野だとも思います。そこから議論を始めることに異論はありません。
     ただ「経済性」以外のことも、議論してほしいのです。正直言って私は人工衛星によるビジネスには興味がありません。私が個人的に関心があるのは「自分が宇宙に行けること(含テレプレゼンス)」です。出来れば静止衛星よりも向こう、太陽系の外縁まで。
     「経済性」を余りに強調しすぎると、かえって私の希望する領域から宇宙開発がずれてしまうような気もするのです。大体、現在のビジネスモデルで、静止衛星軌道よりも遠くで採算が取れるような事業があり得るでしょうか? 私には疑問です。「経済性」を強調すればするほど、宇宙開発の実体が、「有人」から「無人」へ、「深宇宙」から「地球低軌道」へシフトしそうな危惧を抱いています。
     もちろん「まずは現実的な低軌道のインフラを整備してから次はもっと遠くへ」という構想があることは判っています。しかし、本当にそうなるんでしょうか。不安です。「経済性」を中心に推し進めた宇宙開発を積み上げたその先に、本当に私の望む宇宙への道があるのか。ここらで「経済性以外の宇宙開発の動機付け」も用意しておく必要があるんじゃないか、とそう思います。

  5. ありがとうございます。
    大貫さんの言われていることは基本的に僕も正しいと思います。一点賛成できない点があるとすれば、「国民的合意が無いと各論に踏み込めない」という点です。
    そんなものはほっておいても形成されません。
    卵が先かニワトリが先かで、まずはそれを自分の分野で作り、日本に問うのだと思います。
    そのあたりが慎重にナイーブになりすぎたのが、全体の様子を見ながら・調整しながら・仲良く手を繋ぎながら、ぶくぶくと沈んでいった我が国の現代だと僕は思います。
    もっとも、無謀な投資をしてもダメで、勝算のある勝負に出る必要があります。その為の調査分析は重要ですが。

  6. 伊藤先生、ありがとうございます。
    私の本業が何かというのはまた微妙な問題ですが(笑)、春からはこの政策論も本業になります。(新しいセンターに移るので)
    なので、3月いっぱいまでは有識者会議は有給とって参加になってます(^_^;<手続きしても良いのですがそれはそれで面倒で、なら1ヶ月有休で対処した方が楽ちんとの判断を理事としました
    それで御指摘の点ですが、はい。その点も正しいと思います。「人類史的」な観点をもう一つの理由(野半分)に挙げているのはその為です。すなわち、「充分に収益が上がる」経済的な部分と、それでは図れない部分がある、と言う認識が必要です。
    もっともその経済に乗ってこない部分にどれだけの投資をすればよいかは議論しなきゃ行けない点です。これは長年、「宇宙開発予算の10%」というのが暗黙の了解でした。(旧NASDAと旧宇宙研の予算比は約10:1)
    有人に関してですが、アメリカではオーガスティンレポートにおいて、「アメリカの民間企業はLEO(地球低軌道)まで有人輸送能力がある」とし、それを前提として、LEOまでの有人飛行の商業化に踏み切っています。先のオバマプランでは民間投資を呼び込む呼び水として、具体できな企業名と投資金額まで発表しています。
    しかし注意しなければならないのは、これはとにもかくにも前提として、「その技術が民間にあり」との判断があるからです。
    一方、日本の民間にはその技術がありません。また一足飛びにLEOを目指すとしたら、たとえばアメリカがブッシュプランで開発を進めていたオライオン計画ですが、これは脱出機構の開発だけで年間2000億円、すなわち日本の宇宙開発直接投資のほぼ全額を使っていました。
    これが意味していることは明白で、「現在の宇宙開発予算規模を膨らませないとLEOまでの有人輸送系の開発は無理」ということになります。
    しかし今現在、日本の経済は配当が見込めない新規事業にずぶずぶと投資を出来るほどの経済力がありません。
    そのため、産業化が見込めないLEOへのいきなりの有人機開発は非現実的、だと私は思っています。
    一方、サブオービタル輸送に関してはちょっと話しが違います。アプローチの仕方にも寄りますが、エアラインを整備する観点ですすめれば、その分野からまず、産業化された有人輸送手段を我が国は手に入れられるかも知れません。
    ここももう少し定量評価が必要ですが、いずれにせよ「有人はやるとしても段階的に」というのが、現実的だと私は思っています。
    一方、軌道間輸送の有人に関しては、話しが別です。これは日本に技術有り(HTV + LNG + はやぶさ等の航法)と私は思っています。オバマプランではISSの延長(しかもただの延長ではなく拡大)を目指しており、日本も追加負担をすべきかどうかを迫られています。LEOまで自力で行けない限り、『宇宙への(一貫した)mobility』確保という観点でいえば、有人軌道間輸送に投資hをすべきではないかも知れません。しかしISSへの追加投資が外交上不可避であるとするならば、このぐらいは目標値として定めるべきなのではないか?と私は考えています。

  7. ご無沙汰してました。ほったと申します。
    大貫さんも書かれているとおり、「意見はコメント欄へ」ということだったのですが、既にtwitter上で意見(つぶやき)がなされていたものを集約してくださった方がおられますので、そのサイトのURLを紹介させて頂きます。ぜひご覧下さい。
    先の大貫さんの意見も、私の感想も入っています。
    http://togetter.com/li/7009

  8. すみません。私自身がtwitterを使いませんし、議論の一覧性を確保したいので、御意見とうあれば要点の箇条書きでも良いのでこちらに書き込んでください。可能な限り対応しますので。よろしく御願いします。

  9. 了解です。ツッコミで貼ったURLの存在が問題となるようなら、私の当該ツッコミを削除頂いて結構です。
    以降のツッコミに、私の感想を、twitterでのつぶやきをベースに記載させて頂きます。

  10. 早速のご回答ありがとうございます。
    私が考える「国民的合意」とは、せいぜい「日本を、過去よりも良い国に変えていこう」という程度のことです。しかし現在は、むしろ過去のような国に戻そうとか、今までどおりの給料を確保しようとか、後ろ向きのことばかり考えている。そうではなく、国民みんなで前を向こうよ、というところから始めなければならないです。
    ただ、そうは言ってもそれを待っていられないのが実情なのも確かです。『地球でのsustainability / 宇宙でのmobility の確保』というキーワードで、考えられるプランを列挙する。一方で予算額は、現状維持が適切なのか、先進国のGDP比並みまで引き上げるのが適切なのかを議論する。そのすり合わせの中で考えるのが、現段階では最も合意を得やすいかなと考えています。それでさえ、従来のような目の前の計画を片付けるだけで長期的視野に欠けた宇宙計画よりはマシなはずです。

  11. ほったです。改めて、感想を記させて頂きます。
    twitter上の「140字文」をベースにしていますので、文章のつながりが一部不自然かもしれません。何卒ご容赦下さい。
    秋山さんとしては、宇宙を人類の活動の場とする上で、「国が主導する体系」というより、「国が足を引っ張らない体系」を主眼とされてるのかな、と感じました。かなり逡巡(もしくは過去の千鳥足的思考を強引に集約?)が見える文章なので、ちょっと自信がないのですが。
    個人的には、”「幕末の腕に覚えのある浪人が闊歩する京都」”というくだりが、如何にも秋山さんらしい、という印象です。秋山さんが思い描く「体系」の中で、国は絶対的指導者ではなく、利用すべき一手段なのかも、と感じた次第です。だからこそ、「利用する方は能動化しろ、利用される方はその利用価値を高めよ」と強く述べられているのだろうという理解です。
    ただ、全体的な論旨に、「なぜ宇宙開発か?」という逡巡があるな、という印象を感じました。実際、その具体解(他者も自分も納得させられる)をずっと追い求めておられるという理解なのですが(*)、なかなか成就されないのかな…、と。その足掻きが今回のコラムに滲み出ているように思います。
    *:私と秋山さんの出会い(ネット上;10年程前)は、秋山さんが私の「人間が宇宙空間に出ていく意義」というwebコラムを訪ねたことがきっかけでした。「そこまでかいっ!」と散々なコメントを賜ったことを覚えてます。
    翻れば、長年ずっとこの命題に真摯に向き合っているんだろうな、とも感じました。

  12. >大貫さん
    私が宇宙教育に舵を切ってやったことは、「正しいと信じた方向に走りながら考える。必要なら軌道修正はもちろんする」です。この10年弱は、それまでの座って考えていた10年よりも、はるかに得る物がありました。
    また私が何故宇宙教育をやろうとしたかはまさにその点で、「正しい(と信じる)ビジョンを持って走りながら、軌道修正しながら考えれる人材」を、将来の私が実現したい社会の担い手として育てたかったからです。「そもそも正しい(と信じれる)ビジョンを持てるのか?」という疑問もあるでしょうが、それは考えても考えても、結局は到達できない幻だと、私は思っています。ただ、どの分野にしろ実は「正しい(と信じれる)ビジョン」を導き出す「考え方」はかなり共通なのではないか、と思っています。なのでその感覚を植え付ける事が出来れば、あとは「走りながら軌道修正して考えられる」というのが私の今の考え方です。
    たとえば、大貫さんが宇宙開発担当大臣だったとしましょう。何をされますか?「国民全体のコンセンサスが無い」から、何もしませんか?それでは一歩も進めません。もちろん、勝手なことはやっちゃダメですが、少なくとも「判断者(もちろん責任を伴いますが)」に求められるのはある種の正しい方向性をかぎ分けられる感覚ではないかと思います。
    これはチャーチルの言葉ですが、「政治家は10年後に何が起こるかをわかっていなければならない。そして10年後にそれが起こった時、何故それが起こったかを説明できなければならない」と言うようなことを言っています。僕はこの考えは、基本的には正しいと思っています。
    現在の国全体の経済状況を見据えて、日本が宇宙開発を進めていくとすればそれはどの方向なのか?それが見えてきたら、次は走りながら軌道修正ですが、もちろん、出来るだけ定量的に、分析が出来た方が良いですよね?その分析をこれからどんどんと進めるべきだと僕は思っています。
    >堀田さん
    これは複数の人のコメントをつぎはぎした物ですか?
    大筋、「そうですね」と思いますが、すみません。御意見のぽいと・御質問のポイントが良くわからないです。
    ちなみに私がずっと向き合ってるというのはまぁそのとおりで、さっきも2008/10-12頃のこのblogを読み返していて、全く言ってることは一緒だなぁとちょっと面白かったです。

  13. 同感です。コンセンサスを作るためにも、現時点での最善の計画を立てなければならず、そのために正しい方向性をかぎ分けなければならないと。まずは「有識者」が集まって、適切と思われる方向性の案を出していくべき段階です。
    もし自分が宇宙開発担当大臣だったら?考えることはいろいろあります。そして、最終的な方向性は「国を豊かにする宇宙開発」で間違いありません。それを具体的に落とし込んでいくためには、さらに別の視点を加えていくべきだと思いますので、今後さらなる議論をしていきたいと考えます。

  14. >>堀田さん
    >これは複数の人のコメントをつぎはぎした物ですか?
    いいえ、全て私のコメント(というか雑感レベル)です。が、他の方との「つぶやきあい」の中から自分の発言を拾っているので、
    >御意見のぽいと・御質問のポイントが良くわからないです。
    な内容になってしまいました。拙速にではなく、意見の形に整理してからの方が良かったのだろうな、とちょっと反省してます。
    >ちなみに私がずっと向き合ってるというのはまぁそのとおりで、…
    そうでしたか。私もずっとこの命題を背負いながら走ってます。

  15. はじめまして。
    以下、イチ宇宙ファンの意見とご理解ください。
    日本の宇宙開発技術は優れており、また、これを活用することが日本の将来に大きく貢献する、ということは間違いないと信じております。
    しかしながら、そのように感じている国民はまだまだマイナーだとも思います。
    ですので、提言内容が如何であっても、国民に広く問いかける形にしていただければと思います。わかりやすいもので、かつ、まとめとして日本(国民)にこういう利益をもたらしますよ、ということが述べられているものを期待します。極めて専門性が高い内容になることは間違いないでしょうが、納税者の支持を得ないことには前に進めないと思いますし、冒頭のとおり、多くの納税者は宇宙開発に多くの関心を払っていない、そう思われます。もちろん理解を得るために国民に対して下手に出るということではないです。むしろ、みなさん将来どうするのか、きちんと考えてね、というものでいいと思います。大変手間のかかる話ですが、何卒よろしくお願いします。
    以下は素人が口を挟むことではないかもしれませんが・・・
    上記の利益は必ずしも金銭としてこれこれ、と思いませんが、というか”地球を含む太陽系探査による知識の広がり”に宇宙ファンとしては期待したいところですが、理解の得られやすさでは、やはり具体的な金額が示す方が良いと思われますので、やはり”新産業(市場)の育成”を最優先に考え、それ以外は理解が得られればおっつけやれる環境になる、と割り切った方がいいのではないかと個人的には思います。あっちもこっちものいいとこ取り計画は困難ばかりで実行性が少ないのでは危惧する次第です。
    どんな産業に狙いを絞るかにおいては、”ユーザーからの視点”は重要ですが、要望を聞くだけでなく、場合によっては要求をのませる、それだけの強さがあるか否かの確認も必要だと思います。50/50の関係というか凸と凹でお互いを補うというか、そういう関係が無いと新規な何かを始めるというのはとても難しいと思います。
    以上乱文乱筆にて失礼いたします。

  16. >_ nishi_akiさん
    コメント、ありがとうございます。ご期待に添えるよう、頑張ります。
    今回の議論の結論をどのような形のアウトプットにするのかは重要なポイントだと私も思っています。例えば宇宙基本計画が出る時、「それを読むと今後の日本の宇宙開発がすっきりわかる」と多くの人が期待したと思います。しかし結局は、何が取捨選択され、日本がどんな将来に向かうのか、よくわからなかったと言う人が多かったのではないかと思っています。
    もっともおっしゃるように、「みなさん将来どうするのか、きちんと考えてね」というやり方もひとつです。枠組みを作ってそこできちんと考えられるようにする、という中央の改造と並行して、国民議論を巻き起こす方法です。私が今回、あえてblogで何を考えているのか、意見表明したのもこれが理由です。ネット上での議論が時として不毛な議論に陥ることが多く、現実での議論の妨げにすら成ることがあることは、私も良くわかっています。しかしもう10年近くネチズン(死語ですな(^_^;)として活動してきました。このような形で広く議論を起こすことは、私の役割のひとつだと思っています。
    今回、書き込みをしていただいている人に加えて、多くのROMの方々がいらっしゃいます。その方々がそれぞれのなかで、「日本の宇宙開発って?」と、今一度考えるひとつのきっかけと成って欲しい。層思っています。
    今回の有識者会議がどこまで踏み込むのか、疑問に思われている方も多いと思います。しかし少なくとも私は、「会議は行われたけど何も変わらなかった」というような形にするつもりはありません。(もっとも私がそのつもりは無くてもそういうかたちに成ってしまう・成らされてしまうことはもちろんあり得ますが。)その為に、特に次回の会合以降、アウトプットに関しては出来るだけ具体的に、議論の俎上に上げていきたいと考えています。
    最後にユーザーからの視点ですが、50/50の関係には大賛成です。これまでも何度もあったと思いますが、まずはきちんとユーザーコミュニティーが存在していること、そしてそれがどのようなデータを、どのぐらいの必要性で要求しているのか、きちんと表明して貰う機会を設けるべきなんでしょうね。それを調査・分析・政策立案出来る部署がきちんと判断して、やるべき/やらざるべきを決めることが重要だと思います。今まで「開発」というしてんだと芯の強い「ユーザー」が育っているかどうか、どうしても後回しになりがちでした。そう言う意味で、ユーザーコミュニティーの育成は需要課題だと思っています。

  17. ご無沙汰しております。
    「宇宙教育」は「宇宙政策」を実現するための手段という点は重要だと思います。どういう方向に動くにせよ、人的リソースが足りなければ何もできない。
     たとえば探査機の運用でも、じっさいにそれをなさっている人たちは非常に優秀な方々なのは私も存じておりますが、それでドリンク飲みながら半徹夜のような状況は望ましくない。それは美談とすべきものではなく、人材の層の薄さが危機的状況にあることの現れと解釈すべきと私は思っています。
     
     将来的な宇宙政策と経済の問題で言えば、私は人材育成が一つの鍵になるのではないかと思います。日本人スタッフを増やすという方向ではなく、世界(戦略的にはアジアか?)の宇宙研究者の人材育成の拠点になるような場の構築。
     これは日本で育った人材が本国で宇宙政策の立案に関わる立場になったときに、強い人脈となるでしょう。それは日本の将来にとって決してマイナスにはならない。
     またそこで育った人材が宇宙開発などとは畑違いの分野に就職したとしても、高度な専門知識をもった人材を社会に輩出するのは無駄ではない。教育投資はその意味では確実にリターンが期待できる。
     そういう方向もあり得るのではないかと思います。

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