能代宇宙イベントも一般公開日を終え、のんびりと大学生のハイブリッドロケットの打上が1日2〜3本ペースで続いていた、イベント最中の某月某日。その日の打ち上げが終わった能代会場をさっさとおさらばして、僕は秋田市内のとある焼き鳥屋で神谷さんと飲んだくれていた。2件目は、「ぇぇぇ、秋田にこんなに沢山のウィスキーがあるのっっ!」ってびっくりしちゃうようなシックなバーでしたけどね。さすが神谷さん。ちなみに3件目はラーメン屋でした(笑) 太るよな、そりゃ;
まぁ良い感じに酔っぱらってきたところで神谷さん曰く、『いやねぇ、僕はあれなんですよ。なんかどうやったら物事が良くなるとかそんな理路整然とした話って、なんかダメなんですよ。そんなことより、船長が「あっちに行くぜっ!」って言うなら、ぜんぜん説明もないし良くわかんないし、客観的にはそっちのほうが騙されてる雰囲気がプンプンしてるかもしれないけど、「でも船長があっちだっていうから、俺はあっちに行くんだ!」ってほうが、よっぽどしっくり来るんですよ』。まぁこの場合、怪しげな海賊船の船長は僕で、そのコンパスの指す方向が能代イベントで、迷える船員を御自身に例えてのお話しだったのですが。
いえいえ、神谷さん。貴方は迷える船員なんかじゃ全然無いですよ。むしろ僕が「どっちに行けば良いの?おろおろ」ってしてたときに、「おっし!俺はこの辺の地理は明るいから案内しますよっ!」ってな感じで導いてくれた人なんですけどね。それこそヒラリーとテムジンですかね。あれ、どう考えてもテムジンが居ないとエベレスト登頂は成ってないわけですから。
まぁしかし、そんな現実はどっちだ論はともかくかくとして、、、、、とても嬉しかったです。そう言って貰えて。右も左もわからない状態で秋田に来て、理想論ばっかり語っていた、何でもなかった僕が、神谷さんや村田に助けられてやってこれたわけです。そんな神谷さんにそう言って貰えるのは、ホントに、ホントに、嬉しかったのです。でもね、ホント、おこがましい発言かもしれないけれども、きっと我々は、何かをちゃんと作り上げたんだと思いますよ。もし仮に僕が居なかったら。神谷さんが居なかったら。村田が居なかったら。もちろん、土岐先生や新岡先生、畠さん、戸松課長、小野さん、豊澤さん、みんなみんな欠けてもダメなんだけど、もし我々が居なかったら。たぶん、あの日から5年目の今日は、全然違った1日だったんですよ。能代の鉱砕堆積場にはまだ2mからの葦が茂り、学生のロケットがかくもぽんぽんと空を飛ぶこともなく、延べ2000人近い高校生・学生達が能代でのあの夏の思い出を持つこともなく、今日の1日を送っていたんだと思うのですよ。それにどんな意味があるのかはまた別の話だけど、きっと我々は、多くの人の人生、そしてちょこっと日本の宇宙開発の歴史を、変えたんじゃないかな?って、思っても良い日何じゃないですかね?そんな風に思った一晩の出来事でした。もちろん、仮にそれが本当だとしても、それにあぐらをかいて威張る話しでも無いわけですけどね。粛々と、粛々と、それを基盤として、また前に進んでいくべき話しなんですが。
今年の能代は、、、ホント、僕は何もしないで過ごしました。会場は和田先生の手できっちりと(昨年以上の完成度で)整えられ、各々のイベントは緒川さんや、永峰君・小林君・遊佐君、二井君・神保さん・川村君をはじめとするしっかりとした学生達の手で運営されていました。また前田君らの尽力でネット回線が引かれ、JAXA宇宙教育センター・YAC・和歌山大映像プロジェクトの手によりインターネットテレビ配信も実現しました。もちろんこれら全体のバックアップには土岐先生やサントリーの長田さんの御尽力があったことも言うまでもないことではありますが。何もなかった5年前と今日の日。何とも言えない感慨が、僕と神谷さんを包んでいました。我々の蒔いた種はもう、我々の手を離れて、どんどんと成長していくのでしょう。
さぁ、海賊はまた新たな船出を始めなければ!
進路はどっち?船長(?)もまだまだ右往左往中。しかし、楽しい航海の始まりです。船員達がケンケンガクガク、やり合っています。好き勝手な理屈を並び立てて、お宝は南にちがいねーだとか、いやいや、この地図で見ると東なんだよっ!とか、昔っから進路と言えば北北西にとるもんだっだ!とかね。そんな中でまた、「船長が北って言うから北に行くか!」って船員が何人いるんだろう?いや、船長も良くわかってないんですけどね。でも、そんなことはおくびにも出さず、「てめぇらっ!北だっ!北に進路とれっ!」って言うのも、船長のお仕事なんですよね(笑)
海賊船は岩礁で難破して全員野垂れ死ぬのか、はたまた宝島にたどり着いてハッピーな飲んだくれの毎日が実現するのか。そんなことは神ならざる我々の知るところではありません。でも、とにもかくにも、次の航海の始まり始まり。また5年後、我々は何処で飲んだくれてるんでしょうね?

・そして海賊船は・・・

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2 thoughts on “・そして海賊船は・・・

  1. 船長、過分なるお言葉、痛み入ります!
    ♬さ〜あ行こう、夢に見た島へと
    波を越えて風に乗って海へ出よう♬(YouTubeで、『宝島』で検索すると出ます。名曲です!)

    いつか本当に、自由の船の船員になれる日を夢見て、というより妄想しながら、私にできることをやって行きます。

  2. すみません、音符の記号を入れたつもりだったのですが、マックでしか通用しない絵文字だったみたいです、船長、失礼しました!

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